内分泌代謝学:菅波研究室
愛知県 名古屋大学 環境医学研究所(募集区分:修士、博士)
生活習慣病は、多数の遺伝素因と我々を取り巻く環境因子の相互作用により発症します。このメカニズムを明らかにするためには、1つの分子や1つの細胞に注目するだけでなく、各臓器を構成する多彩な細胞の相互作用や神経系、内分泌代謝系、免疫系を介する複雑な臓器間ネットワークを理解する必要があります。この複雑な生活習慣病を解くキーワードとして、私たちは“慢性炎症”と“栄養”に興味を持っています。即ち、過栄養や栄養飢餓といった栄養の“量”の変化に加えて、動物性の飽和脂肪酸や魚油に多く含まれるω-3多価不飽和脂肪酸、アミノ酸などの栄養の“質”の変化が、どのようにして“慢性炎症”に繋がるのかを明らかにしたいと考えています。さらに、臨床応用を実現する手段として、”医工連携”に取り組んできました。
我々の教室では、医、薬、農、工、理の多彩なバックグラウンドを有するメンバーが結集し、それぞれの特長を活かして自由闊達に切磋琢磨することで、複雑な生活習慣病の克服を目指しています。基礎研究を臨床応用に繋げる橋渡しに興味のある方は、是非ご参加下さい!
菅波研究室の主な研究成果
—慢性腎臓病の新たな予防法開発への期待—
著者名 Tanaka M(講師), Saka-Tanaka M(大学院生) et al.,(#2人の方が筆頭著者)
雑誌名 J. Exp. Med. (2020.11)
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著者名 Kobayashi A(大学院生), Ito A(助教) et al.,(#2人の方が筆頭著者)
雑誌名 Front. Immunol. (2021.6)
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—血糖値の変化を検知して、自律的にインスリンを放出—
著者名 Matsumoto A (准教授), Tanaka M (講師) et al.,(#2人の方が筆頭著者)
雑誌名 Sci. Adv (2017.11)
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著者名 H. Morinaga (共同研究) et al.,
雑誌名 Nature (2021)
著者名 Y. Kanamori (ポスドク) et al.,
雑誌名 iScience (2021)
著者名 N. Yoshioka, M (大学院生) et al.,
雑誌名 Biomed. Pharmacother (2021)
著者名 A. Kobayashi / A. Ito (大学院生/助教) et al.,
雑誌名 Front. Immunol (2021)
著者名 K. Kurita, H. Ohta (大学院生/特任助教) et al.,
雑誌名 Sci. Rep (2021)
著者名 M. Tanaka, M / Saka-Tanaka (講師/大学院生) et al.,
雑誌名 J. Exp. Med (2020)
著者名 Y. Oka (共同研究) et al.,
雑誌名 Sci. Adv (2020)
著者名 A. Matsumoto / H. Kuwata / S. Kimura (准教授/大学院生/ポスドク) et al.,
雑誌名 Commun. Biol (2020)
著者名 Y. Nakazawa (共同研究) et al.,
雑誌名 Cell (2020)
著者名 M. Itoh (特任准教授) et al.,
雑誌名 JCI Insight (2017)
著者名 A. Matsumoto / M. Tanaka (准教授/助教) et al.,
雑誌名 Sci. Adv (2017)
著者名 T. Ehara (大学院生) et al.,
雑誌名 Diabetes (2014)
著者名 Y. Iwasaki (大学院生) et al.,
雑誌名 Diabetes (2014)
著者名 M. Tanaka, K / Ikeda (特任助教/大学院生) et al.,
雑誌名 Nat. Commun (2014)
そのためには、多彩なバックグラウンドを有するメンバーが各々の特長を活かして、互いに切磋琢磨することが欠かせません。
学部や専門分野の枠組みを超えた異分野交流に興味のある方、病気のメカニズムを明らかにしたい方、自分の立ち位置を活かして臨床応用を手がけてみたい方など、当教室の取り組みにご賛同いただける方の積極的な参加を期待しています。
研究生活では、思い通りにならないことが多く、一進一退の状態が続きます。
学生や若手研究者の方には、このような過酷な環境の中でも、“喜び”を見つけて粘り強く、地道に努力を続けて欲しいと思います。
最初の頃は、日々の実験を上手く行った“喜び”でしょう。
しばらくすると、学会発表や論文を通して研究内容を他の研究者に伝える“喜び”を感じるはずです。
そして、研究内容が周りから評価される“喜び”を知ってしまうと、あなたは研究の虜になることでしょう。
教室では、遺伝子操作マウスを用いた病態解析を中心に据えており、分子生物学実験、病理組織学的評価、細胞培養実験など基本的な解析技術に加えて、トランスクリプトーム、メタボローム解析などデータ取り扱いや臨床サンプルの評価・解析などを経験できます。
過去には、多数の大学院生や博士研究員が様々な学会でYIA(若手研究奨励賞)を受賞しました。
ドアの向こう側にはどのような景色が広がっているのか、ワクワクする感覚を体験したい方、臨床応用に繋がる“夢”のある基礎医学研究に一緒に取り組みましょう。
・大学教員
・病院医師
・製薬企業
・食品企業
〒464-0805 名古屋市千種区不老町 名古屋大学 環境医学研究所
令和4年度 4月期入学者についての入試情報 (令和3年 10月26日更新)
<<注意>>
新型コロナウイルスの影響により、試験の情報が急に変更になる可能性があります。
【修士課程】
医学系研究科 環境医学研究所
※環境医学研究所の各分野は、名古屋大学大学院医学系研究科の入試科目と同じです。
<入試日程>
2021年 8月 11日
<入試科目>
・口頭試問 (面接)
・英語の外部スコア提出 (必須)
※外部スコアはTOEFL-iBT (42以上), TOEIC L&R (550以上), TOEIC S&W (240以上), IELTS (4.0以上), 英検 (2級以上), Cambridge English (PET以上), Duolingo (70以上)のいずれか一つのみを提出.
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【博士課程】
医学系研究科 総合医学専攻
※環境医学研究所の各分野は、名古屋大学大学院医学系研究科の入試科目と同じです。
<入試日程>
第一回:2021年 8月 3日
第二回:2021年 12月 21日
<入試科目>
・外国語
・専門科目
・面接 (MD, PhDコース)
研究室概要
<メンバー構成>
菅波 孝祥 教授
田中 都 講師
伊藤 綾香 助教
実験補佐員 4名
事務員 1名
博士研究員 4名
博士学生 5名
学部生 3名
<研究室URL>
http://www.riem.nagoya-u.ac.jp/4/mmm/index.html
<大学院情報>
名古屋大学 環境医学研究所