発生発達神経科学分野:大隅研究室
宮城県 東北大学 医学系研究科/生命科学研究科(募集区分:修士、博士)
脳はどのように作られるか?
脳の性差はどのように生まれるか?
ヒト型の脳はどのように進化したのか?
高次な神経機能を営む中枢である私たち哺乳類の脳は、どのようにしてできあがるのでしょう?
その仕組みは複雑精緻で、とても魅力的です。当研究室では扱いやすい実験動物であるラットやマウスを用いて脳の発生発達や恒常性維持の分子メカニズムを探求しています。このメカニズムにほんの小さなバグが入ることによって、例えば自閉スペクトラム症のような神経発達障害が生じます。つまり、神経発生発達メカニズムの追求は、精神疾患の発症メカニズムの理解に繋がるのです。さらに神経発生プログラムのどのような変化がヒトに至る大きな大脳新皮質獲得をもたらしたのか、脳の性差はどのようなプログラムの違いにもとづくのかについても興味を抱いています。
現在、進めているプロジェクトは、①哺乳類大脳新皮質構築における細胞内mRNA輸送メカニズム、②哺乳類脳構築プログラムおよび行動における性差、③神経幹細胞およびグリア系細胞における機能性脂質の役割です。
当研究室はNeuro Global国際共同大学院プログラムに参画しており、留学生も多く、国際的な環境で学びたい方に適しています。また、学術振興会特別研究員(PD)の応募を考慮中の方には、上記の未発表のデータについてオンライン等で相談させて頂きます。
まだ誰も見たことのない研究の世界を知りたい方、ぜひ門を叩いて来て下さい。
大隅研究室の主な研究成果
著者名 Yoshizaki, K (助教) et al.,
雑誌名 EMBO reports (2021.01)
メディア掲載 東北大学プレスリリース(2021.1.6)
Tohoku University Press Release (2021.1.5)
EMBO(欧州分子生物学機構) Press Release(2021.1.5)
新聞紙面掲載(日刊工業新聞2021.1.9、朝日新聞全国版医療面2021.2.10)
朝日新聞デジタル:高齢父の精子、子の自閉症に影響? マウス実験で東北大
ニュースイッチ:子供の発達障害、母親より父親の加齢が影響? 東北大がマウスで実証
著者名 Casingal, C.R (大学院生) et al.,
雑誌名 Molecular Brain (2020.12)
メディア掲載 東北大学プレスリリース(2020.12.16)
「指定難病脆弱X症候群発症の新たな分子メカニズムの解明 胎仔脳での特定分子経路の活性化が原因の可能性」
Tohoku University Press Release(2020.12.16)
“New Insights into Fragile X Syndrome and the Fetal Brain”
著者名 Tatehana, M (大学院生) et al.,
雑誌名 PLoS One (2020.04)
メディア掲載 東北大学プレスリリース (2020.4.9)
「父親の高齢化が精子形成に与える影響を解明 – 加齢精子ヒストン修飾変化と子どもの神経発達障害のリスク-」
Tohoku University Press Release (2020.4.20)
“Age Matters: Paternal Age and the Risk of Neurodevelopmental Disorders in Children”
その他メディア掲載先は、以下の記事をご覧ください。
「2020.05.14 舘花(D2)らの論文が複数メディアに取り上げられました」
「2020.05.28 舘花らの論文がプレスリリース(英文)後、複数の海外メディアに取り上げられました」
2021年に発表された論文
著者名 Kimura R# (助教) et al.,
雑誌名 Dev Dyn (2021.11)
著者名 Osumi, N (教授) et al.,
雑誌名 EMBO Rep (2021.08)
著者名 Ichijo, S (共同研究) et al.,
雑誌名 Sci Rep (2021.05)
メディア掲載 Tohoku University Press Release (2021.3.3)
著者名 Thongkorn, S (共同研究) et al.,
雑誌名 Sci Rep (2021.01)
メディア掲載 Tohoku University Press Release (2021.1.19)
著者名 Yoshizaki, K (助教) et al.,
雑誌名 EMBO Rep (2021.01)
メディア掲載 東北大学プレスリリース (2021.1.6)
Tohoku University Press Release (2021.1.5)
EMBO(欧州分子生物学機構) Press Release
新聞紙面掲載(日刊工業新聞2021.1.9、朝日新聞全国版医療面2021.2.10)
朝日新聞デジタル:高齢父の精子、子の自閉症に影響? マウス実験で東北大
ニュースイッチ:子供の発達障害、母親より父親の加齢が影響? 東北大がマウスで実証
著者名 Casingal, C.R (大学院生) et al.,
雑誌名 Mol Brain (2020.12)
メディア掲載 東北大学プレスリリース(2020.12.16)
「指定難病脆弱X症候群発症の新たな分子メカニズムの解明 胎仔脳での特定分子経路の活性化が原因の可能性」
Tohoku University Press Release (2020.12.16)“New Insights into Fragile X Syndrome and the Fetal Brain”
著者名 Tatehana, M (大学院生) et al.,
雑誌名 PLoS One (2021.04)
メディア掲載 東北大学プレスリリース (2020.4.9)
「父親の高齢化が精子形成に与える影響を解明 – 加齢精子ヒストン修飾変化と子どもの神経発達障害のリスク-」
Tohoku University Press Release (2020.4.20)
“Age Matters: Paternal Age and the Risk of Neurodevelopmental Disorders in Children”
その他メディア掲載先は、以下の記事をご覧ください。
「2020.05.14 舘花(D2)らの論文が複数メディアに取り上げられました」
「2020.05.28 舘花らの論文がプレスリリース(英文)後、複数の海外メディアに取り上げられました」
著者名 Kikkawa, T (助教) et al.,
雑誌名 Developmental Dynamics (2020.02)
著者名 Hiraoka, K (共同研究) et al.,
雑誌名 Tohoku J Exp Med (2020.11)
著者名 Kikkawa, T (助教) et al.,
雑誌名 Brain Research (2019.02)
著者名 Honkura, Y (共同研究) et al.,
雑誌名 BMC Res Notes. (2019.11)
著者名 Suzuki, J (共同研究) et al.,
雑誌名 Neurosci Res (2019.10)
著者名 Kimura, R (助教) et al.,
雑誌名 Advances in Experimental Medicine and Biology (2018.06)
著者名 Inada, H (特任准教授) et al.,
雑誌名 Genes to Cells (2018.06)
著者名 Mochizuki, K (助教) et al.,
雑誌名 Cell Reports (2018.09)
著者名 Kikkawa, T (助教) et al.,
雑誌名 Curr Protoc Neurosci (2017.01)
著者名 Yoshizaki, K (助教) et al.,
雑誌名 PLoS ONE (2017.07)
著者名 Sato, T (助教) et al.,
雑誌名 Dev Growth Differ (2017.12)
著者名 Matsumata, M (研究員) et al.,
雑誌名 Neurosci Res (2016.01)
著者名 Sakayori, N (研究員) et al.,
雑誌名 Stem Cells (2016.02)
メディア掲載 東北大学プレスリリース
「妊娠中の脂質摂取が仔マウスの脳形成と情動に与える影響 ‐母親の偏った多価不飽和脂肪酸摂取は仔マウスの脳形成不全と過剰な不安を引き起こす‐」
著者名 Hiraoka, K (共同研究) et al.,
雑誌名 PLoS One (2016.01)
著者名 Sakayori, N (研究員) et al.,
雑誌名 Tohoku J Exp Med (2016.12)
著者名 Yoshizaki, K (助教) et al.,
雑誌名 PLoS One (2016.11)
メディア掲載 東北大学プレスリリース
「マウスの超音波発声に対する遺伝および環境要因の相互作用:父親の加齢や体外受精が自閉症のリスクとなるメカニズム解明への手がかり」
当研究室は留学生も多く、国際的な環境で生命科学系研究の基礎を学びたい方や、最先端の神経科学研究にチャレンジしたい方に適しています。
2018年より開始されたNeuro Global国際共同大学院プログラムにも参画しており、同プログラムを選択する学生さんには、学振相当の経済的支援を受けることが可能であり、博士課程1年次以降に共同研究先への短期(3-6ヶ月)留学も支援されます。
最先端神経科学分野での独創的な研究に努力を惜しまない若い方の参画を期待します。
研究室の見学は随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
・大学教員
・病院医師
・技術補佐員
・歯科医師
・製薬会社
・IT企業
・薬剤師
・米国留学
・ドイツ留学
・カナダ留学
・フランス留学
〒980-8575 宮城県仙台市青葉区星陵町2-1
令和4年度 4月期入学者についての入試情報 (令和3年 10月13日更新)
<<注意>>
新型コロナウイルスの影響により、試験の情報が急に変更になる可能性があります。
【修士課程】
医学系研究科 医科学専攻
<試験日程>
第1次募集:2021年 8月 18日
<入試科目>
・英語 (外部スコアの提出)
・口頭試問
※英語はTOEIC, TOEFL iBT, TOEFL iBT Special Home Edition, IELTS, Duolingo English Testのスコアの提出
※口頭試問は関連領域の基礎的知識等に関する試問と面接が行われます。
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【博士課程】
医学系研究科 医科学専攻 医学履修課程
<試験日程>
第1次募集:2021年 8月18日
<入試科目>
・英語 (外部スコアの提出)
・口頭試問
※英語はTOEIC, TOEFL iBT, TOEFL iBT Special Home Edition, IELTS, Duolingo English Testのスコアの提出
※口頭試問は基礎的な専門知識等の 試問及び面接が行われます。
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【修士課程】
生命科学研究科
<試験日程>
第Ⅰ期募集:2021年 8月 3日
第Ⅱ期募集:2021年 11月 8日, 9日 (2日間)
<第Ⅰ期:入試科目>
・英語試験 (TOEFL-ITPを東北大学で実施)
・専門科目
※英語試験は辞書の持ち込み不可.
※英語は外部スコアの提出も可 (TOEIC, TOEFL iBT, TOEFL PBT, IELTS). 当日に受験した英語試験と提出したスコアの高い方を合否判定に利用.
<第Ⅱ期:入試科目>
・英語試験 (TOEFL-ITPを東北大学で実施)
・口頭試問
※英語は外部スコアの提出も可 (TOEIC, TOEFL iBT, TOEFL PBT, IELTS). 当日に受験した英語試験と提出したスコアの高い方を合否判定に利用.
※口頭試問は、配布物を用いて、学業内容と本研究科に入学後にどのようなことを研究したいかについて10分間の発表を行う。
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【博士課程】
生命科学研究科
<試験日程>
2022年 2月15日
<入試科目>
・書類審査
・面接試験
※外部スコア(TOEIC, TOEFL iBT, TOEFL iBT, IELTS)の提出奨励.
※面接試験は、25分の研究発表と質疑応答.
研究室概要
<メンバー構成>
大隅 典子 教授
若松 義雄 准教授
稲田 仁 特任准教授(兼)
吉川 貴子 助教
越智 翔平 助教
実験補佐員 1名
事務員 2名
博士学生 7名
修士学生 3名
学部生 4名
<研究室URL>
http://www.dev-neurobio.med.tohoku.ac.jp/index.html
<大学院情報>
東北大学大学院 医学系研究科
東北大学大学院 生命科学研究科
- カテゴリー
- 発生発達神経科学分野