生理学・細胞生物学分野:大場研究室 (細胞生理学教室)
北海道 北海道大学 大学院医学研究院(募集区分:修士、博士)
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生命(いのち)の理(ことわり)の全貌解明
〜基本単位「細胞」の動作原理の構成的理解を通じて〜
研究の将来性
感染症や遺伝病のメカニズム解明のほか、これらに対するまったく新しいコンセプトの
治療薬開発につながります。
研究のここが面白い!
今まで誰も見たことがない、ナノレベルの生命現象を自分の目で確かめられるところ。比喩でなく、教科書を書き換えたり新しい学問分野を生み出すこともできる点も魅力です。
大場研のアピールポイント!
初心者歓迎
丁寧に指導します
大学院生に給与支給
ダイバーシティ推進中
1ベンチ/1デスク/人
(個別の研究テーマの詳細については、教室のホームページをご覧ください)
60兆個とも言われるヒトの細胞は、決して常に同じ状態にあるわけではありません。 個々の細胞はたえず外界の環境変化に応答しており、それらが互いに協調して生理機能を発揮することで、1個の生体としての恒常性が保たれています(動的恒常性の維持)。
細胞は外的刺激を察知すると、細胞内で、刺激に応じた一連の分子反応を起こします。 これが細胞内シグナル伝達です。細胞内シグナル伝達が精確に制御されることが、細胞、ひいては生体が正しい生理機能を発現するための要と言えるでしょう。
私たちは、生命現象の根幹をなすシグナル伝達とその制御のプロセスを、バイオイメージング技術を武器に可視化、観察し、得られた結果を考究します。
そこから、生命の仕組について包括的な理解を深めます。
私たちが体得した理論は、学界にも社会にも、正しく伝達していきます。
さあ、見てみよう、生命の営みを。
合言葉は”Seeing is believing”です。
大場研究室の主な研究成果
60兆個とも言われるヒトの細胞は、決して常に同じ状態にあるわけではありません。 個々の細胞はたえず外界の環境変化に応答しており、それらが互いに協調して生理機能を発揮することで、1個の生体としての恒常性が保たれています(動的恒常性の維持)。
細胞は外的刺激を察知すると、細胞内で、刺激に応じた一連の分子反応を起こします。 これが細胞内シグナル伝達です。細胞内シグナル伝達が精確に制御されることが、細胞、ひいては生体が正しい生理機能を発現するための要と言えるでしょう。
私たちは、生命現象の根幹をなすシグナル伝達とその制御のプロセスを、バイオイメージング技術を武器に可視化、観察し、得られた結果を考究します。
そこから、生命の仕組について包括的な理解を深めます。
私たちが体得した理論は、学界にも社会にも、正しく伝達していきます。
さあ、見てみよう、生命の営みを。
合言葉は”Seeing is believing”です。
大場研究室の主な研究成果
インフルエンザウイルスは自身のHA タンパク質とカルシウムチャネルとの結合を介して細胞に侵入する
論文タイトル A Sialylated Voltage-Dependent Ca2+ Channel Binds Hemagglutinin and Mediates Influenza A Virus Entry into Mammalian Cells.
著者名 Y. Fujioka (講師) et al.,
雑誌名 Cell Host & Microbe (2018.05)
プレスリリースはこちら(日本語)
著者名 Y. Fujioka (講師) et al.,
雑誌名 Cell Host & Microbe (2018.05)
プレスリリースはこちら(日本語)
蛍光タンパク質のフォールディング速度は融合タンパク質のミトコンドリア局在に影響を与える
論文タイトル Folding latency of fluorescent proteins affects the mitochondrial localization of fusion proteins.
著者名 Kashiwagi S (大学院生(博士課程)/3年) et al.,
雑誌名 Cell Structure and Functions (2019.11)
著者名 Kashiwagi S (大学院生(博士課程)/3年) et al.,
雑誌名 Cell Structure and Functions (2019.11)
生細胞中のBCR-ABL活性と薬剤感受性を測定するための新しいFRETバイオセンサー
論文タイトル A Novel FRET-Based Biosensor for the Measurement of BCR-ABL Activity and Its Response to Drugs in Living Cells.
著者名 T. Mizutani (博士研究員) et al.,
雑誌名 Clinical Cancer Research (2010.08)
著者名 T. Mizutani (博士研究員) et al.,
雑誌名 Clinical Cancer Research (2010.08)
2023年に発表された主要論文
2022年以前に発表された主要論文]
PI3KとVDAC2チャネルの相互作用により、Ras-PI3K陽性エンドソームをミトコンドリアにつなぎとめ、エンドソームの成熟を促進する
論文タイトル Interaction between PI3K and the VDAC2 channel tethers Ras-PI3K-positive endosomes to mitochondria and promotes endosome maturation.
著者名 Satoh AO (博士研究員) et al.,
雑誌名 Cell Reports (2023)
著者名 Satoh AO (博士研究員) et al.,
雑誌名 Cell Reports (2023)
Schlafen family member 11は、プラチナ製剤を用いた化学放射線療法後の頭頸部がん患者の予後を良好にする
論文タイトル Schlafen family member 11 indicates favorable prognosis of patients with head and neck cancer following platinum-based chemoradiotherapy.
著者名 Hamada S (大学院生) et al.,
雑誌名 Front. Oncol. (2022)
著者名 Hamada S (大学院生) et al.,
雑誌名 Front. Oncol. (2022)
SARSコロナウイルスのスパイクタンパク質をまとった偽ウイルス粒子を高収量で産生する方法
論文タイトル A method for the generation of pseudovirus particles bearing SARS coronavirus spike protein in high yields.
著者名 Y. Fujioka (講師) et al.,
雑誌名 Cell Struct. Funct (2022)
著者名 Y. Fujioka (講師) et al.,
雑誌名 Cell Struct. Funct (2022)
蛍光融合タンパク質によるグルカゴン様ペプチド-1の直接可視化
論文タイトル Direct visualization of glucagon-like peptide-1 secretion by fluorescent fusion proteins.
著者名 A. Tsuzuki (大学院生) et al.,
雑誌名 J. Diab. Invest (2022)
著者名 A. Tsuzuki (大学院生) et al.,
雑誌名 J. Diab. Invest (2022)
BCR-ABLの細胞内局在とそれに起因する腫瘍性について
論文タイトル Localization of BCR-ABL to stress granules contributes to its oncogenic function.
著者名 Kashiwagi S (大学院生) et al.,
雑誌名 Cell Struct. Funct (2019)
著者名 Kashiwagi S (大学院生) et al.,
雑誌名 Cell Struct. Funct (2019)
蛍光タンパク質のフォールディングの遅延が融合タンパク質のミトコンドリア局在に及ぼす影響
論文タイトル Folding latency of fluorescent proteins affects the mitochondrial localization of fusion proteins.
著者名 Kashiwagi S (大学院生) et al.,
雑誌名 Cell Struct. Funct (2019)
著者名 Kashiwagi S (大学院生) et al.,
雑誌名 Cell Struct. Funct (2019)
ニロチニブを第一選択薬とすることの臨床上の有用性と安全性、FRETを利用した薬剤感受性試験の臨床上の有用性
論文タイトル Clinical efficacy and safety of first-line nilotinib therapy and evaluation of the clinical utility of the FRET-based drug sensitivity test.
著者名 Kondo T (共同研究) et al.,
雑誌名 Int. J. Hematol (2019)
著者名 Kondo T (共同研究) et al.,
雑誌名 Int. J. Hematol (2019)
PI3K由来ペプチドはインフルエンザウイルスのエンドサイトーシスと感染を阻害する
論文タイトル A peptide derived from phosphoinositide 3-kinase inhibits endocytosis and influenza virus infection.
著者名 Fujioka Y (講師) et al.,
雑誌名 Cell Struct. Funct (2019)
著者名 Fujioka Y (講師) et al.,
雑誌名 Cell Struct. Funct (2019)
バーキットリンパ腫Mutu細胞株において、潜伏感染様式III型のEBVの感染によりエキソソームの生合成とmiRNAの発現プロファイルが変化する
論文タイトル Infection of Epstein-Barr virus in type III latency modulates biogenesis of exosomes and the expression profile of exosomal miRNAs in the Burkitt lymphoma Mutu cell lines.
著者名 Nanbo A (准教授) et al.,
雑誌名 Cancers (2018)
著者名 Nanbo A (准教授) et al.,
雑誌名 Cancers (2018)
細胞接触を介したEBV感染におけるTGFβの役割
論文タイトル The role of transforming growth factor β in cell-to-cell contact-mediated Epstein-Barr virus transmission.
著者名 Nanbo A (准教授) et al.,
雑誌名 Front. Microbiol (2018)
著者名 Nanbo A (准教授) et al.,
雑誌名 Front. Microbiol (2018)
CML患者のダサチニブ投薬治療開始前FRET薬効感受性試験
論文タイトル Pretreatment evaluation of fluorescence resonance energy transfer‐based drug sensitivity test for patients with chronic myelogenous leukemia treated with dasatinib.
著者名 Kondo T (共同研究) et al.,
雑誌名 Cancer Sci (2018)
著者名 Kondo T (共同研究) et al.,
雑誌名 Cancer Sci (2018)
EBVはゴルジマーカーをもつ細胞内成分を最終的なエンベロープとして獲得する
論文タイトル Epstein-Barr Virus Acquires Its Final Envelope on Intracellular Compartments With Golgi Markers.
著者名 Nanbo A (准教授) et al.,
雑誌名 Front. Microbiol (2018)
著者名 Nanbo A (准教授) et al.,
雑誌名 Front. Microbiol (2018)
エボラウイルスはウイルス粒子表面のフォスファチジルセリンの外在化に宿主のスクランブラーゼを必要とする
論文タイトル Ebola virus requires a host scramblase for externalization of phosphatidylserine on the surface of viral particles.
著者名 Nanbo A (准教授) et al.,
雑誌名 PLoS Pathog (2018)
著者名 Nanbo A (准教授) et al.,
雑誌名 PLoS Pathog (2018)
CML細胞のBCR-ABL活性を測定するための改良型FRETバイオセンサー
論文タイトル Improved FRET biosensor for the measurement of BCR-ABL activity in chronic myeloid leukemia cells.
著者名 Horiguchi M (大学院生) et al.,
雑誌名 Cell. Struct. Funct. (2017)
著者名 Horiguchi M (大学院生) et al.,
雑誌名 Cell. Struct. Funct. (2017)
EBVはウイルスシナプスよりもむしろ宿主のエンドサイトーシス機構を細胞間感染に利用する
論文タイトル Epstein-Barr virus exploits host endocytic machinery for cell-to-cell viral transmission rather than a virological synapse.
著者名 Nanbo A (准教授) et al.,
雑誌名 J. Gen. Virol (2016)
著者名 Nanbo A (准教授) et al.,
雑誌名 J. Gen. Virol (2016)
NF-κBリガンドの受容体活性化は頭頸部がんにおいてNF-κBを介して細胞接着とインテグリンα2の発現を誘導する
論文タイトル Receptor activator of NF-κB ligand induces cell adhesion and integrin α2 expression via NF-κB in head and neck cancers.
著者名 T. Yamada (大学院生) et al.,
雑誌名 Sci. Rep (2016)
著者名 T. Yamada (大学院生) et al.,
雑誌名 Sci. Rep (2016)
プロテインキナーゼCを介したタイプ2受容体によるアンギオテンシンIIタイプ1受容体シグナルのリガンド誘発性活性化の抑制
論文タイトル Attenuation of ligand-induced activation of angiotensin II type 1 receptor signaling by the type 2 receptor via protein kinase C
著者名 T. Inuzuka (大学院生) et al.,
雑誌名 Sci. Rep (2016)
著者名 T. Inuzuka (大学院生) et al.,
雑誌名 Sci. Rep (2016)
私たちは、研究室のメンバーひとりひとりの成長の実感と夢を実現する場を、研究活動を通じて形成したいと考えています。特に、現在やその後のキャリアにおいて、プロフェッショナルかつグローバルな人物たる人材の育成に貢献したいと思っています。
研究室への参加(希望)者には、「自分が学びたいことや求めたいもの」に加えて、「自分が研究室に貢献できるもの」の両方を探して欲しいです。研究室に入って自分自身に得るものがなければ意味が無いのはもちろんですが、逆に「大学だから学ぶ場所」としか考えていない人には、研究者として(あるいはその後他の職種についても)大きな成長は見込めないと思います。両方を見つけそれらを極めた人がいい仕事をし、自分自身も成長を実感しながら育っていってくれるものだと確信していますし、そのような場を提供したいと思っています。
私達の研究室では、大学院生といえども1人が一つのテーマを持ち、一人前の研究者として扱われます。研究の立案から実際の実験、論文作成まで一通りの研究というものを体験してもらいます。従って、実験をしても一緒にやった先輩の研究者がファーストの論文に名前を入れてもらうだけで終ってしまうという心配はありません。チームで研究するのに比べて非効率的な面が有り、一つの仕事が完成するまでに時間がかかることは否定できませんが、研究者を育てるという意味ではこの方針の方が適していると今は考えています。
研究のテーマについては、研究室のキーワードである、「バイオイメージング」と「シグナル伝達」から大きく外れてさえいなければ、かなり自由に選定・選択をすることができ、自分のやりたいことを研究できる環境を今のところは維持できています。
本研究室での研究ジャンルは医学生物学研究ですが、ラボメンバーに求める要件は「熱意を持って研究に取り組める人」のみであり、現在のバックグランドは一切問いません。医学研究院の研究室ですが、研究するのには必ずしも医学部出身である必要は全くありませんし、実際我々の研究室のメンバーの大部分が半分以上は医学部以外の出身です(薬・歯・理・工等)。もちろん現在は臨床医だが研究に興味を抱いた人も大歓迎で、臨床の教室に籍を置き研究に来るケースもあります。
研究に用いる手法は、イメージングによる細胞生物学、分子生物学、生化学的手法など多岐に亘ります。それらの知識があればあったで最初のとっつき易さに役立つかも知れません。しかし、むしろ全くバックグランドがなくてもある一定期間実験手法を学ぶことにより、十分1人で研究を行うことが出来るよう指導します。
研究室への参加(希望)者には、「自分が学びたいことや求めたいもの」に加えて、「自分が研究室に貢献できるもの」の両方を探して欲しいです。研究室に入って自分自身に得るものがなければ意味が無いのはもちろんですが、逆に「大学だから学ぶ場所」としか考えていない人には、研究者として(あるいはその後他の職種についても)大きな成長は見込めないと思います。両方を見つけそれらを極めた人がいい仕事をし、自分自身も成長を実感しながら育っていってくれるものだと確信していますし、そのような場を提供したいと思っています。
私達の研究室では、大学院生といえども1人が一つのテーマを持ち、一人前の研究者として扱われます。研究の立案から実際の実験、論文作成まで一通りの研究というものを体験してもらいます。従って、実験をしても一緒にやった先輩の研究者がファーストの論文に名前を入れてもらうだけで終ってしまうという心配はありません。チームで研究するのに比べて非効率的な面が有り、一つの仕事が完成するまでに時間がかかることは否定できませんが、研究者を育てるという意味ではこの方針の方が適していると今は考えています。
研究のテーマについては、研究室のキーワードである、「バイオイメージング」と「シグナル伝達」から大きく外れてさえいなければ、かなり自由に選定・選択をすることができ、自分のやりたいことを研究できる環境を今のところは維持できています。
本研究室での研究ジャンルは医学生物学研究ですが、ラボメンバーに求める要件は「熱意を持って研究に取り組める人」のみであり、現在のバックグランドは一切問いません。医学研究院の研究室ですが、研究するのには必ずしも医学部出身である必要は全くありませんし、実際我々の研究室のメンバーの大部分が半分以上は医学部以外の出身です(薬・歯・理・工等)。もちろん現在は臨床医だが研究に興味を抱いた人も大歓迎で、臨床の教室に籍を置き研究に来るケースもあります。
研究に用いる手法は、イメージングによる細胞生物学、分子生物学、生化学的手法など多岐に亘ります。それらの知識があればあったで最初のとっつき易さに役立つかも知れません。しかし、むしろ全くバックグランドがなくてもある一定期間実験手法を学ぶことにより、十分1人で研究を行うことが出来るよう指導します。
・博士研究員
・URA
・ベンチャー企業研究員
・研究機関研究員
・医師、大学教員
・歯科医師、大学教員
・大学生(他学部)
・会社員
・教員
〒060-8638 札幌市北区北15条西7丁目
北海道大学 大学院医学研究院 細胞生理学教室
令和4年度 4月期入学者についての入試情報 (令和3年 10月7日更新)
<<注意>>
新型コロナウイルスの影響により、試験の情報が急に変更になる可能性があります。
【修士課程】
大学院医学研究院 医科学専攻
<試験日程>
第1次募集:2021年8月17日
第2次募集:2022年1月18日
<入試科目>
・課題論文
・外国語(英語)
・専門科目
※英語は英和辞書 / 英英辞典の使用が可能.
※専門科目は筆答または口頭.
-------------------------------------------------------------
【博士課程】
大学院医学研究院 医学専攻
<試験日程>
第1次募集:2021年8月17日
第2次募集:2022年1月18日
<入試科目>
・外国語(英語)
・専門科目
※外国語試験では辞書の持ち込み不可.
※専門科目は筆答または口頭.
研究室概要
<メンバー構成>
大場 雄介 教授
藤岡 容一朗 准教授
天野 麻穂 特任准教授
吉田 藍子 助教
柏木 彩花 助教
釜崎 とも子 特任助教
酒井 信明 特任助教
植草 良嗣 特任助教
博士研究員 1名
学部生 5名
<研究室URL>
http://cp.med.hokudai.ac.jp
<大学院情報>
北海道大学 大学院医学研究院